礼拝説教要旨「神が業を始め、成し遂げられる」( 2021年9月19日)

フィリピの信徒への手紙1章3~11節
古屋朝則(ふるや・ときのり)牧師
 パウロは、キリスト・イエスの僕、奴隷であるパウロ、と誇りを持って自分を言っています。パウロは、以前フィリピにいた時獄に入れられ、今も獄の中にいますが、福音によって獄の中にいる自分も獄の外にいるあなたたちも共に自分中心の罪の支配から解放されているので、そのことを神に感謝し喜んで祈っています、とフィリピの信徒に書いています。信仰者は神から福音の恵みを戴いて、互いに神から与えられた道を歩んでいるのです。
 現在の肉の生活がどうであるかは問題でなく、福音に与って今此処にいること、現在神の恵みによって歩んでいることが感謝なのです。そしてパウロは、神が創造と救いの業を始め、完成してくださることを確信しているので、フィリピの信徒は勿論この手紙を読む人たちも、自分たちが福音によって神の業に仕えている者とされていることを知って自分の道を励んで歩み、キリスト・イエスの日に神の栄光と誉れを称える者であるように、と祈っています。
 私達も、パウロと同じ福音に与っている者なので、与えられている道を感謝と喜びで日々歩み、パウロが祈っているように神に栄光を帰す者でありたいと思います。