2022年4月10日礼拝説教「キリストの喜ばしき福音」

2022年度の土気あすみが丘教会の年間聖句は「御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい。」(テモテへの手紙二 4章2節)です。伝道とはどういうことかを聖書から聞きましょう。メメント・モリという言葉で表される主イエス様の死を憶え、その死の意味を伝えることは福音の伝道であります。

イエス様はご自分の血によって、すなわち命によってわたしたちを解放してくださいます。なぜそのようにされるのか、神にとって私たちはとっても大切な宝だからであります。「私にはそんな価値なんかない」と私たちは思っています。「つまらない人間だ」、「もっと立派に生活したいのにいつもつまずいてばかりいる」、「失敗ばかりしている」と私たちは思っていますけれども、神様の目にはそうは見えていません。「一人ひとりがとても価値がある」、「あなたは生きていなければいけない」、「あなたは生きていていいんだ」と神さまは毎日、毎日、私たちに仰ってくださっています。そして「私(神)から離れてはだめだよ」ということも仰ってくださっています。神さまから離れるならばまた失敗や憤懣の牢獄に閉じ込められてしまうのです。いったん失敗することがあってもそこからまた抜け出ることができます。それは私たちの力によってはできません。どれだけ努力してもそこから抜け出す力は残念ながらありません。ただイエス様の血(命)によってしか抜け出すことはできません。これのことを伝えることが伝道なのです。