4月11日「ダビデの哀歌」
サムエル記下1章17~27節
ああ、勇士らは戦いのさなかに倒れた。ヨナタンはあの高い丘の上で刺し殺された。(25節)
黙想
ダビデは自分を殺そうとしていたサウルとその子でありながらダビデを救ったヨナタンの死を悼み、「弓」と題する哀歌を詠みました。自分を殺そうとする者がいなくなったことはダビデにとって安心であり、喜びであったにもかかわらず、ダビデはサウルがイスラエルを外敵から守った王であることを忘れてはいませんでした。ダビデは哀歌を広めてサウルとヨナタンの死を自分たちの共同体の悲しみとしました。キリスト者も一人の悲しみを全体の悲しみとして受け止めています。教会墓地に眠る人々のことは今も生きている者によって語られます。