5月2日「罪の連鎖」
サムエル記下13章15~29節
ところが、アムノンは彼女に激しい憎しみを覚えるようになった。彼の抱いた憎しみは、彼の抱いた愛よりも激しかった。アムノンは彼女に言った。「すぐに出て行け。」(15節)
黙想
ダビデの息子アムノンは異母妹タマルを犯した後、タマルに憎しみを抱きました。これでアムノンは自分の欲望を遂げることが目的だったことがはっきりしました。タマルは同じ母親の兄アブシャロムの家でわびしく暮らしました。アムノンはタマルの人格を破壊したのです。アブシャロムはタマルのために一計を案じ、アムノンを羊の毛刈りの宴会に呼んで酔いつぶれたところを部下に命じて殺させました。ダビデの罪はダビデ家に大きな不幸をもたらしました。罪を償うことがいかに困難であるかを思い知らされます。