6月8日「母親の嘆き」
哀歌2章11~17節
彼らは母親に言う
「どこにあるの、穀物やぶどう酒は」と。
傷ついた者のように町の広場で弱り果て
母の懐で息絶えてゆく。(12節)
黙想
町が荒廃し幼子や乳飲み子に食べ物やお乳をあげることができない嘆きの深さが伝わってきます。今日生きられるかどうかの瀬戸際に立ったことがないので本当の苦しみや絶望を知りませんが、しかしとてつもないものだということが伝わってきます。「神がおられるのになぜこのようなことが起きるのか」。そう考えたくなるのも無理はありません。しかし神にのみ依り頼んでいるだろうかと自問する時、そうではない自分がいることに気づきます。私たちが神に頼らずに状況を打開することはできないことに気づかなければならないのだと思います。