8月19日「告訴人の訴え」
使徒言行録23章31節~24章9節
この男は疫病のような人間で、世界中のユダヤ人の間に騒動を引き起こしている者、ナザレ人の分派の主謀者であります。(24章5節)
黙想
パウロはローマ総督がいるカイサリアに送られ、そこで取り調べを受けました。ユダヤから来た告訴人たちはパウロがユダヤの中で起きている騒動の首謀者であり、神殿を汚し神を冒涜する者だと訴えました。彼らはパウロの話を自分たちの知識や常識のもとに聞いて、パウロの語る言葉の真意を汲むことができませんでした。自分たちの権益や地位を守りたいという思いもあったことでしょう。パウロは彼らの束縛を解く福音を語ったのに彼らの耳には秩序の破壊としか聞こえなかったのです。彼らは自分たちが束縛されていることに気づいていませんでした。福音は私たちを束縛から解放し、豊かな人生へと導いてくれます。