2月18日「十字架刑の宣告」
マルコによる福音書15章1~15節
ピラトは群衆を満足させようと思って、バラバを釈放した。そして、イエスを鞭打ってから、十字架につけるために引き渡した。(15節)
黙想
ピラトはローマ帝国の官吏でユダヤ総督の地位にありました。彼は歴史書によると地位を守るために狡猾でした。ユダヤ人たちの暴動を恐れてイエス様に罪を認めないのに十字架刑を宣告したのです。マタイによる福音書にはこの判決の責任は自分にはないということを示すために手を洗って「この人の血について、わたしには責任がない。お前たちの問題だ。」と言ったことが記されています。ピラトの行為は批判されても仕方がないものですが、私たち自身にも自己保身のために本心ではないことを言うことを思えば、ピラトの罪は私たちにもあると認めざるを得なくなります。