6月25日 み言葉と黙想

6月25日「貧しい家族に起きた奇跡」
列王記下4章1~7節
預言者の仲間の妻の一人がエリシャに叫んだ。「あなたの僕である夫が死にました。ご存じのように、あなたの僕は主を畏れ敬う人でした。ところが、債権者が二人の子どもを取りに来て、奴隷にしようとしています。」(1節)

黙想
この箇所には貧しくて子供を奴隷に取り立てられそうになった家族に神の業が示された奇跡が記されています。亡くなった預言者の妻は生きる術がなかったのでエリシャに懇願しました。エリシャは油の小瓶からありったけの器に油を入れるように告げ、妻がその通りにすると油は全部の器が一杯になるだけ小瓶から出てきました。

この奇跡は今日の富める国と貧しい国との格差問の解決にひとつの示唆を与えます。フィリピンの神学者はこの奇跡を通してヨベルの年(レビ記25章)がこの家に訪れたのだと語りました。その年には土地も人も解放されるのです。今日の社会がこの奇跡を認識し行動するならば世界に貧しい人はいなくなるでしょう。