今日の礼拝でお読みする、ヘブライ人への手紙は、旧約聖書の礼拝をモデルにして、「大祭司キリスト」を描き出しつつ、贖罪(犠牲や代償をささげて罪をあがなうこと)の恵みを語っています。旧約聖書の礼拝行為の中心は、動物の犠牲奉献にありました。そのための指示は、出エジプト記やレビ記に詳しく記されています。
しかし、神の御子イエス・キリストは、自らがいけにえとなり、血を流し、また自ら大祭司となって至聖所に入り、罪の贖いを完成してくださいました。これは、神ご自身の命をかけた私たち人間に対する愛そのものでした。動物犠牲の儀式、礼拝は、最早必要ありません。私たちは、主イエス・キリストの十字架の御許で、イエス・キリストへの信仰を告白し、自らの罪を悔い改めることによって、罪を赦されます。
神の御子イエス・キリストに贖われた、新しい神の民の私たちは、イエス・キリストの贖いを表す聖餐卓を囲み礼拝をささげています。命を捨てられるほどの神の愛のうちに生かされている者として、心からの神への賛美と共に、神を礼拝する民としてこれからも歩ませていただきましょう。