教会の一年は、待降節から始まり、今日の礼拝、終末主日で終わります。この日は、終わりの日、神の国の完成を迎えることを憶える時です。この日に重ねて日本基督教団では、この日を「収穫感謝日」と定め、その一年に神様が与えてくださった恵みを思い起こす日としています。
収穫感謝日の起源は17世紀、英国国教会に迫害された約100名の清教徒・ピューリタンたちが、信教の自由を求めて、メイフラワー号に乗って、アメリカ大陸に渡ったことにあります。しかし、病気で苦しんだ航海、初めての地で迎える冬は厳しく、飢えと寒さと病気で半数が死んでしまいました。しかしアメリカの先住民から農耕の仕方を教えてもらい、次の秋には、多くの作物の収穫を得ることが出来ました。その収穫を喜び、彼らは感謝の礼拝をささげたのです。200年以上後、アメリカ大統領リンカーンが、その出来事を覚え、 11月の第四木曜日をアメリカの祝日Thanksgiving Dayと定めました。それが日本にも伝わって、教会で「収穫感謝日」として覚えられるようになりました。
一年の神からいただいた収穫の恵みを感謝しつつ、神の国を待ち望む地上に生きる神の民として、救いの完成を見上げつつ、神を賛美したいと願います。