教会の暦の新しい一年が始まりました。待降節は、イエス・キリストの二つの到来を待ち望む時としておぼえられています。
それは、イエス・キリストのご降誕―救い主が世に来られることを待ち望むのと同時に、この後、何時の日かイエス・キリストが再び来られること(再臨)を待ち望む時です。
紫の蝋燭に灯が灯されますが、待降節は、キリストをお迎えするため、各々が神の御前に自分自身を深く見つめ、悔い改める時とされています。古来、断食をし、祈る時とされていました。そして待降節の紫色は、自らを悔い改めつつ、静かに救い主の降誕を待ち望む心を表しているのです。
待降節第3主日には、ばら色(ピンク)の蝋燭を灯します。これは主の到来が近いことを表すと同時に、断食を和らげていた時であることを表していると言われています。
この時を心静かに、またキリストが来られる希望の光が一本一本増えていくことに希望と期待を胸に、一日一日を過ごして行きたいと願っています。