5月22日牧師室より

信仰告白的自己紹介の最終回です。神学校を卒業して教会に遣わされた私は主を宣べ伝えることに燃えていました。会堂を奇麗にし、庭を整え、説教を通して主を証ししようと頑張りました。神学校で学んだものを伝えようと必死でした。しかし伝道の方法をめぐって信徒との間で論争となってしまいました。頑張って疲れて、そして反発を受けるということは私にとって大きな痛みでした。私の何がいけなかったのか、私は伝道者に相応しくないのか、との問いの前に私は立たされました。

それでも説教は続けなければなりません。苦しみながら毎週の礼拝に向けて準備をおこないました。ところが、このことが立ち直るきっかけを与えてくれました。

主は私にルカによる福音書5章4節「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい」の御言葉を与えてくださいました。私が自分の知識や能力で伝道者となったのであれば、反発を受けたとき私は辞めるべきだったでしょう。しかし主は疲れている私に「網を降ろしなさい」と命じておられました。私も、ペトロのように「お言葉ですから」と毎週、毎日、事あるごとに網を降ろすことができることを知らされました。

これからも私は自分に力があるから伝道者として立っているのではなく、主が立たせてくださっていることを信じて、そのことに感謝して、伝道・牧会にあたらせていただきたいと願っています。