6月19日牧師室より

アーメンという言葉はギリシア語で「まことに」とか「確かに」という意味です。この言葉はヘブライ語に由来していて、ヘブライ語では「信じる、信頼する、確かである」という意味です。この言葉を唱えるのは、「そのとおりです」とか「確かにそうです」と皆で告白することなのです。

讃美歌にも最後にアーメンがありますが、讃美歌21ではアーメンが別の場所に書かれている歌やアーメンがない歌があります。不思議に思ったことはありませんか。1931年版や1954年版の讃美歌ではすべての歌にアーメンがつけられていたので習慣的に最後にアーメンをつけて歌うようになりました。これに慣れ親しんでいるお方にとって讃美歌の最後にアーメンがないと賛美した気にならないと感じられるかもしれません。

讃美歌21を編纂した讃美歌委員会は讃美歌の最後はアーメンではないということを明らかにするために、アーメンを別の場所に置きました。主に憐れみを乞うキリエ・エレイソン(主よ、憐れみたまえ)、応答唱のハレルヤ(神を讃えよ)、詩編歌などにはアーメンが書かれていないものがあります。

讃美歌を歌って主を賛美する際、アーメンを歌う時には「確かにこの歌の歌詞の通りです」という気持ちで歌いたいと思います。またアーメンがない歌は、キリエなら主に憐れみを乞う気持ちで、ハレルヤなら主を讃える気持ちで歌いたいと思います。