牧師室より
ウクライナでの戦争は終わりが見えなくなっています。力に対する力での対応のみでは終戦は見えてこないでしょう。力による現状変更に否の意思を示しつつ、対話を模索しなければなりません。
私たちの兄弟であるフランシスコ教皇は長崎を訪問したとき、次のようなメッセージを発信しました。原爆の爆心地から発せられたことに大きな意義があります。
「人の心にあるもっとも深い望みの一つは、平和と安定への望みです。国際的な平和と安定は、相互破壊への不安や破壊の脅威を土台とした、どんな企てとも相いれないものです。むしろ、現在と未来の人類家族全体が、相互依存と共同責任によって築く未来に奉仕する、連帯と協働の世界的な倫理によってのみ実現可能となります。
このところ拡大しつつある、不信の風潮を壊さなくてはなりません。その風潮によって兵器使用を制限する国際的な枠組みが崩壊する危険があるのです。核兵器は、今日の国際的また国家の安全保障に対する脅威から私たちを守ってくれるものではない、それを忘れないでください。記憶をとどめるこの場所、私たちをハッとさせ、無関心でいることを許さないこの場所は、神への信頼の重要性をよりいっそう示します。」
祈りと人道支援のための献金によって、平和を求め戦争で被害に遭っている人々を支援したいと思います。