1月1日牧師室より

新しい主の年2023年を迎えました。今年も神の家族として主に導かれて歩んでまいりましょう。

一般には家族とは家計を共にする人たちのことです。民法には家族の規定はありませんが親族のことが書かれており、遺産相続の権利と扶け合いの義務が規定されていて、それによって家族が結ばれています。

一方で神の家族はこの世の法律に縛られることなく、父・子・聖霊の三位一体の神を信じる信仰を与えられた人たちの共同体です(ローマ8章、ガラテヤ6:10ほか)。この人たちは一つの霊に結ばれて神の子とされました(エフェソ2:18-19)。神の家族は神の国を相続する権利があります(エフェソ1章、コロサイ3:24、黙21:7)。キリスト者が神の御心にかなう生き方をするのは父なる神・キリスト・聖霊を愛する愛から生まれるものですので神への応答です(フィリピ2:13-16)。そして互いに愛し合うことはキリストの恵みによります(ヨハネ13:34)。

しかしキリスト者がこのことを意識していなければ、神の家族は無いに等しいもの、あるいは神を知らない集団と変わらないものになるでしょう。信仰は個々人に与えられるものですが、その共同体である神の家族は神を賛美してこの世で共に扶け合い、共に神の国へと帰っていきます。教会は神の家であり霊を満たす場所です。今年も共に歩みを続けてまいりましょう。