2月26日牧師室より

2月22日の「灰の水曜日」からレント(受難節)に入りました。これから4月9日(日)イースター(復活祭)の前日までの期間、私たちは主の受難を憶えて過ごします。今日、与えられた聖書は旧約が蛇の誘惑、新約が悪魔の誘惑です。エバに現れた蛇、そしてイエス様に現れた悪魔は罪の象徴と言えます。

日本語で罪は法律を犯すことを意味しますが、聖書に書かれている罪はそれだけではなくもっと広い意味です。この罪は「的を外すこと」あるいは「道を外れること」を意味します。つまり神さまの方向を向かずに人生を歩むことが罪なのです。罪の誘惑に負けると人は神を忘れ、自分勝手な生き方をして結局、人生の道に迷ってしまいます。そして本当の犯罪者にもなってしまうでしょう。

私たちの周りには目には見えない誘惑の罠がいくつもあって、気をつけていないとその罠にはまってしまいます。ちょうど鳥や魚が罠にはまって身動きが取れないような状態になってしまいます。私たちは感覚を研ぎ澄ませて、誘惑の罠にはまらないようにしなければなりません。

イエス様が悪魔の誘惑を退けられた出来事に私たちが罠にからめとられないようにする秘訣が秘められています。レントの期間に自分を顧みて、誘惑の罠にはまっていないか確認したいと思います。そしてもしそうであるならばイエス様に救ってくださいと祈り求めたいと思います。