1964年にクレージーキャッツが歌った歌に『だまって俺について来い』というのがありました。「お金がなくても心配するな、青い空や白い雲を見ろよ。そのうち何とかなるだろう」という歌詞に多くの人が明日への希望を感じたように思います。この頃は貧しかったけれども希望がありました。
それから約60年経って羊文学という20代3人の音楽バンドが『人間だった』という歌を発表しました。この歌には2020年代の今日的なメッセージがあります。
「ぼくたちはかつて人間だったのにいつからか忘れてしまった。ああ、今、飛べないなら神さまじゃないと思い出してよ」と歌い出し、「街灯の街並みに、燃える原子炉、どこにいてもつながれる心」と、人工的な都市とそこに生きる人々の人間らしくない生を描きます。「便利さと自由を追求して何を得たのか、何を失ったのか」と問いかけます。
そして人間が小さな存在であることを「忘れないで 自然は一瞬で全てをぶち壊すよ。ぼくたちはかつて人間だったのに、(神との関係を忘れて)いつからか人間であることを忘れてしまった」と歌います。人間の傲慢を思い出させる歌詞だと思います。しかし歌はこれで終わりません。最後に「神様じゃないことを思い出して」と励まします。
このような歌を歌う若者やその歌を受け入れる若者が増えて欲しいと願います。そのためにも私たちはイエス様が啓示する神を証ししていきましょう。