8月11日牧師室より

世界の教会でおこなわれている教会への教職派遣の方法には大きく分けて任命制、監督制、招聘制があります。任命制は世界組織がすべての教会の教職を任命するものです。監督制は宣教地域に監督を置き、その監督が複数教会の教職を任命するものです。これらの長所は世界や地域の各個教会の状況を鑑みて教職を派遣することができることです。しかし各個教会の信徒は教職を希望することができないという短所があります。

招聘制は各個教会が教職を招くものです。長所は教職を招いたという自覚と責任のもとに牧師と信徒が良い関係を築き積極的に教会を建て上げていこうとする意欲にあふれることです。短所は教会を越えた宣教に対する関心が弱いことと教会が教職を雇ったと勘違いしてしまいがちなことです。

土気あすみが丘教会は教会規則で招聘制をとっています。長所は存分に発揮されていると思います。信徒と牧師との信頼関係は私が語ると自惚れになりますが非常に良いと思います。短所の2番目については土気あすみが丘教会ではそのような考えを持っている方はおられず、私のような者にいつも感謝の言葉をかけてくださって嬉しく思っています。そして役員を中心として皆が教会を建て上げています。礼拝に参加することを大切にしておられることはその表れです。

招聘制の短所の1番目はなかなか厄介です。牧師も信徒も他教会に対する関心が薄くなりがちであるということを忘れず、地域の状況を知ることや祈ることを心がけなければなりません。このことは木下宣世先生も創立40周年記念の祝辞で言及されていました。週報内側の祈りの課題の3番目に千葉内房分区の各教会の祈りの課題を掲載しています。これを祈ることは他教会に関心を持つ一つの具体的な方法です。