先週の説教で、ヨハネ福音書は、ヨハネの黙示録に出て来る、天上の玉座の周りの四つの生き物のうち、空飛ぶ鷲に譬えられている、それは太陽の光を直視することの出来る唯一の生き物だから。光を直視できることは真理を見つめることと捉えて、ヨハネ福音書を鷲に譬えていると言うことをお話しさせていただきました。
さらに聖書では、鷲は全能の神が人々を注意深く支え守っていることが、鷲の若鳥の飛ぶ訓練によって譬えられています。それを目撃した人の言葉をご紹介します。
「二羽の親鷲が若鳥二羽に飛び方を教えていた。陽光の中、親鷲ははじめ小さい輪を描き、若鳥がそれを真似た。太陽に向かって昇っていき、緩やかな螺旋を描くように、だんだん輪を大きくしていった。若鳥たちはゆっくりついてくが、上昇するにつれて次第にうまく飛べるようになっていった。そして、上へ上へと舞い上がり、そして、若い鷲たちはこの雄大な練習を続けながら、やがて空の一点となった」
父なる神は、私たちを、訓練される父。やがて真理に、神と共にある命へと、到達出来るよう、導かれる神であられることを、鷲という鳥に表される有り様を通して心に留めてみたいと思います。