12月1日牧師室より

今日からアドベントです。教会暦では今日から新しい1年の歩みが始まります。歴史は始めから終わりに向かって進んでいるのですが、神の創造の七日間を一つの単位としているように、1年を一つの単位として礼拝で神の救いの歴史をたどります。

アドベント初日の今日、終末予告の聖句(ルカ21:25-36)が読まれます。このことを不思議に思われるかもしれません。この理由は、イエス様の誕生をお祝いすることの中にイエス様の再臨を待ち望むことが含まれるからです。待ち望むことについて、春名康範牧師の「それでもクリスマスはやってくる」(ルカ1:13)という文章を紹介します。

ザカリアは天使から信じられないような知らせを聞いて、とても受け入れられませんでした。しかしザカリアが信じようと信じまいとエリサベトは子どもを宿し、ヨハネを生んだのです。これが老いたザカリヤとエリザベト夫婦が経験したクリスマスの出来事だったのです。
私たちの救いは私達の信心や信仰の気分の高まりや、信仰の知識の豊かさによって決まるのではなく、あくまで神ご自身の働きによるのです。クリスマスは私達の信心がキリストを生んだ出来事ではなく、私たちの罪にもかかわらず、キリストが来て下さった出来事なのです。

クリスマスと同様にイエス様は再び来てくださいます。私たちはこの時期にクリスマスを待つと共に、イエス様は必ず再臨されることを覚えて希望を持って待ち続けたいと思います。