4月6日牧師室より

2025年度の歩みが始まりました。年間聖句「キリストの言葉があなたがたの内に豊かに宿るように」を覚えつつ礼拝を中心とした生活を送りたいと思います。「言葉」(ギリシア語のロゴス)には「出来事」という意味もあります。また「宿る」は記憶する以上の「宿って影響を与える」という意味があります。つまり年間聖句は「キリスト・イエス様の言葉と出来事が私たちの内に宿って私たちに影響を与えるように」ということです。

どのような影響を与えるのかと言うことが勧告としてたくさん書かれています。憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容、愛を身に着ける。互いに忍び合い、赦し合う。キリストの平和が心を支配する。いつも感謝する。互いに教え、諭し、賛美の歌を歌い、神をほめたたえる。すべてを主イエスの名によって行う。

「私には出来ない」と思うかもしれませんが、私たちが完全でなければならないのではありません。復活のイエス様は私たちが不完全であることをご存知で、私たちを執り成しつつ聖なる者として導いてくださいます。

パウロは「あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されている」(12節)と、私たちがすでに主のものであることを告げています。つまり私たちにはできなくても、神に祈りつつ主の導きを信じて豊かな喜びの生活を送ることができるように、勧告に従う努力をすることが許されています。失敗を恐れず、互いに愛し合い、赦し合いながら御国へと進んでまいりましょう。そしてこの喜びや平安を周りの人に伝えていけるように祈りを合わせましょう。