主のご復活をお祝いいたします。
私たちは足掛け三日前に主の十字架の死を覚える受難日を過ごしました。この三日間、救ってくださるお方が居なくなったことの悲しみや恐怖を追体験しました。力が支配し一人ひとりの人格や尊厳がないがしろにされる世界に生きることがどんなに苦しいことかを想像しました。無償の愛や友情が無価値なものに見えてしまう心細さがありました。しかし主は復活してこの世の価値を転換してくださいました。
主は復活して、私たちを救ってくださる救い主として今もお働きになっています。そのことに目覚める日が今日のイースター(復活祭)です。この日に二人の方が信仰を告白し、洗礼を受けて私たち神の家族に加わります。受洗されるお二人に主の祝福が豊かにあることをお祈りします。お二人の喜びが私たちにも分け与えられます。私たちは大きな恵みをいただくのです。
イエス様の復活は女性たちが墓にイエス様の体がなかったのを見つけたことによって初めて知らされました。天使は「あの方はここにはおられない。復活なさったのだ」(ルカ24:6)と復活を宣言しました。
2000年前のユダヤでは女性の証言は信用されていなかったにもかかわらず、その証言は広がり、聖書はイエス様の復活をその証言通りに記しました。不利な事柄でもありのままに記したのです。イエス様の復活は死をも滅ぼす神の力の現れであり、復活のイエス様が今も私たちを救ってくださるためにお働きになっておられることのしるしです。