5月の役員会で教会懇談会のテーマについて話し合いが行われ、伝道について語り合おうということに決まりました。伝道というと大変難しいテーマのように感じるかもしれません。しかし伝道とは「道(福音)を伝える」ことですから難しく考えないほうが良いと思います。私たちは気づかないうちに福音を伝えています。懇談会はそういうことを振り返り、お互いを良く知る交わりの時になればと思います。
ペトロはエルサレム神殿の「美しい門」に座っていた足の不自由な人に一番良いものをあげたいと願いました。そして「ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい」と信仰に基づいてその人に言いました。その人がキリストの名を信じて立ち上がろうとすると足やくるぶしがしっかりして、立ち上がり歩きだしました(使徒3:1以下)。彼は足が動くようになったことだけではなく、自分のことを愛してくれる人を知ったことが嬉しかったのです。豊かな人間関係は相手の人と無償の愛でつながることだと思います。イエス様は「互いに愛し合いなさい」と命じられました。それは「わたしがあなたがたを愛したように」(ヨハネ13:34)というイエス様の言葉、すなわちキリストに倣うことです。
伝道で大切なことは主が先だってお働きになっておられることを信じることだと思います。ペトロたちが夜中、漁をしても何も捕れなかったのに主が声をかけてそれに従うと大量の魚が捕れました(ヨハネ21:1以下)。そのような時がいつ来るのかは主にお任せしましょう。これは無責任な考えではなく主を信じる信仰によるものです。一番良いものをあげたいと願い、無償の愛をもって人と接するならば、それはきっと良い証しになります。