6月最終の主日は千葉支区の日で、今日は千葉本町教会との講壇交換礼拝です。牧師が互いの教会に行って説教することは他の教会のことを知る良い機会になります。岸憲秀先生は千葉支区長として長年ご奉仕してくださっており、私の就任式の司式をしていただきましたから、皆さんよくご存じのことだと思います。
私は千葉本町教会で説教の奉仕をさせていただきます。初めて訪問しますので千葉本町教会の皆さんと交わりを深めたいと思います。本日与えられた聖書個所は教会暦からルカによる福音書9章57~62節です。
イエス様たちが歩いていると弟子を志願する人が現れました。その人がイエス様に「あなたがお出でになる所なら、どこへでも従って参ります」と言うと、イエス様は「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の子には枕する所もない。」と言われました。イエス様の答えは弟子としての生き方の重大さを痛感させます。人の子イエス様は旅の途中です。家も家族もなく、人々が日常生活に必要だと考えるものは何一つなく、放浪者のような生活を送っています。しかしイエス様はそのような生活を意に介していません。そしてイエス様に従いたいと思う人にご自分に従うようお命じになります。
実は、私たちも御国への旅の途中なのです。自分の力や能力ではイエス様に従うことはできるものではありません。しかし神にできないことはありません。イエス様の母マリアがとんでもない使命を引き受けたのは神に一切をお任せしたからでした。主の招きを聞く人には決断が求められますが、それは他者も自分も生かす生き方なのです。その生き方には喜びがあります。