7月13日牧師室より

今日は姉妹教会である西千葉教会との講壇交換礼拝です。土気あすみが丘教会の礼拝では西千葉教会に4月に赴任した蓮沼明伝道師が説教の奉仕をしてくださいます。蓮沼先生は市原市出身で、千葉教会で西岡昌一郎先生から洗礼を受け、召命を受けて伝道者となられました。地元から伝道者が起こされることは素晴らしいことです。

申命記30章13節に「神の言葉はあなたのすぐ近くにあり、あなたの口に、あなたの心にあるので、あなたはそれを行うことができる。」と記されています。実に味わい深い言葉ではないでしょうか。人間だけが言葉という手段を自由に使っていて、言葉を通じて神から語りかけられ、神と他者とに向き合って自分を知るのです。

律法の専門家が「何をしたら永遠の命を受け継ぐことができるでしょうか」とイエス様に質問しました。イエス様はそれに対して善いサマリア人の譬えを話され、人と人との関係性の中にあることを暗示されました(ルカ10章)。神を愛し隣人を愛することの中に永遠の命がある、というのは啓示を受けなければ分かりません。しかしこの神の言葉は私たちのすぐ近くにあります。

神の言葉を伝えることは、一方では簡単なことです。受けた恵みを聖書の言葉と共に伝えればよいからです。一方では不可能と思えるほど難しいことです。伝道者は人間が語ることのできない神の言葉を語ることに畏れを持っています。語れない者が語ることを許されているのは、主が語りなさいと命じられるからにほかなりません。聖霊の力が働くことによって、説教者の言葉は神の言葉として伝わると信じて、聖書と向き合っています。