7月27日牧師室より

教会では毎年8月第一聖日に太平洋戦争における原爆投下と戦争の悲惨さを覚えて、平和聖日礼拝と講演会をおこなっています。今年は8月3日に『語りで伝える平和への思い』と題して語り部の川島昭恵さん(大宮前教会員)に物語を朗読していただきます。チラシ配布に協力して下さった皆さん、祈りで支えてくださった皆さん有難うございました。来週は多くの方に来ていただき一緒に平和への思いを強くしたいと願っています。力によらなければ平和が保てないという考えから脱却するのは容易ではありません。しかし力の平和は「まことの平和」ではありません。主の平和の約束を持ち帰ってもらい、それが広がることにより「まことの平和」が訪れます。この約束は時が来れば成就します。神の約束だからです。

イエス様は「求めなさい。そうすれば、与えられる。」(ルカ11:9)と言われました。その時に語られたたとえは、真夜中に友人の家にパンを求めに行った人のことでした。この人は自分のためではなく隣人のために何度も友人にパンを求めました。このことに関して、私は石井錦一牧師の「一番大事なことは『ダメだとあきらめない』こと」という言葉を思い出しました。

イエス様が「求めなさい」と言われるのは一度だけ祈れば叶うということを意味しているのではなく、祈って奉仕する(求め続ける)ことで祈りは聞かれて成就するということなのだと思わされました。伝道とは「道を伝える」と書きます。道とは神の御言葉。力によってではなく御言葉を伝えることによって、人は不安や恐怖から解放され救い出されて「まことの平和」が訪れます。