『どうして戦争しちゃいけないの』という本があります。著者のダニー・ネフセタイさんはユダヤ出身で徴兵制のため3年間ユダヤ空軍で兵役につき、その後来日して家具職人として40年間埼玉県で工房を営んでいる人です。マルタの会(婦人会)9月例会で紹介したので覚えている人がいるかもしれませんね。昨日は西千葉教会で本の題名と同じタイトルでダニーさんの講演会がありました。一部の人の利益のために大勢の人が犠牲になるのが戦争です。中東やヨーロッパでの戦争は軍需産業が大きな利益を得ています。平和を求める大勢の声があるのに政治指導者たちは平和を求めていないように思えます。
エレミヤ書23章には「災いだ、わたしの牧場の羊の群れを滅ぼし散らす牧者たちは」という主の言葉が記されています。現代の戦争指導者たちは主が断罪するこの「牧者」でしょう。民の苦しみを何とも思っていないようです。主は彼らに「あなたたちの悪い行いを罰する」と告げています。主の言葉はこの世だけではなく死後にも成就しますから、彼らは主の裁きから逃れることはできません。
一方で犠牲となり散らされた人々に主は「彼らを牧する牧者をわたしは立てる。群れはもはや恐れることも、おびえることもなく、また迷い出ることもない」と言われます。その人々は主に集められ祝福を受けるのです。このように断言できるのは主イエス・キリストがこの世にお生まれになり救いを成し遂げてくださったからです。神の国は私たちが気づかぬ間に近づいています。