11月30日牧師室より

牧師館にはクリスチャン画家の渡辺総一氏が描いた絵が飾られています。この絵はイザヤ2:4をモチーフにしたものです。

『主は国々の争いを裁き、多くの民を

戒められる。

彼らは剣を打ち直して鋤とし

槍を打ち直して鎌とする。

国は国に向かって剣を上げず

もはや戦うことを学ばない。』

絵の右側に槍や剣のようなものが赤を基調とした暗い色調で描かれていて、左側には2本の鋤と2本の鎌が緑を基調とした明るい色調で描かれています。そして中央には左手で武器の材料を握って金床に置き、右手でハンマーを振う人らしきお方の姿が描かれています。この人はとても存在感があって休むことなしに働いているように見えます。

先週の礼拝で戦争をしている人は世界中のわずか2%の人だというお話をしました。その人たちを止めることができないもどかしさを感じるのですが、聖書の言葉を聞けば主なる神は現状を良しとしてはおられず、平和のために働かれておられることを知るのです。

人もまた平和のために働いています。戦中・戦後を生きた辻哲子牧師はその一人です。辻牧師は『平和の土壌づくりが必要なのです。「勇気こそ/地の塩なれや/梅真白」(中村草田男)。<勇気>こそ地の塩として、純粋な真っ白い梅のような信仰を持って、平和の土壌をこの国に作っていきたいと思います。』と語っています。私たちも主の働きの一端を担わせていただきましょう。