12月7日牧師室より

先週のアドベントミニコンサートには教会員以外の方が19名も参加してくださり礼拝堂が一杯になりました。そして楽しい時を過ごすことができました。文書伝道やチラシ配り、口コミ、教会内外のクリスマス装飾などの私たちの働きを主が豊かに用いてくださり労苦に報いてくださいました。

天の国はどんな宝よりも価値が高く(マタイ13:44~46)、人はそれを手に入れたいと心の奥底で求めています。それは、誰にも危害を加えられることなく、自分は自分でいられる平安です(イザヤ11:9)。

そこに至る「主の道」はすでに備えられています。バプテスマ(洗礼者)ヨハネは救い主イエス・キリストが公けの場に現れる前にその道を説きました(マタイ3:1~12)。人は高価な献げ物を捧げたり高額の献金をすることで救われて平安を得るのではありません。もしそうであればお金がない人は救われないことになります。

ヨハネの宣教の言葉は「悔い改めよ」というものでした。誰でも悔い改めることによって救われることをヨハネは説いたのです。「悔い改め」は日本語では「悪いことをしてしまったことを後悔して改める」というニュアンスがありますが、ヨハネが告げているものは「人生の向きを変える」こと、つまり自分中心の生き方を神さまの方向に向かう生き方に変えることであり、悔いるという意味はありません。しかし人が向きを変える動機は、それまでの生き方が間違っていたと悟ることですから、そのことを「悔い」という日本語で表現したのだろうと思います。悔い改めることによって、私たちは私たちに一番必要な宝を手に入れることができます。そのことを思い出し、主の恵みに感謝したいと思います。