1月18日牧師室より

イエス様が弟子を招く出来事は四福音書のすべてに記されていますが、マタイ・マルコ・ルカ(共観福音書)とヨハネ福音書ではその記述に違いがあります。共観福音書はガリラヤ湖で漁をしていた漁師のシモンとアンデレにイエス様が「私についてきなさい」と言われて、彼らはすぐに網を捨ててイエス様に従ったと記しています。一方、ヨハネ福音書はバプテスマ(洗礼者)ヨハネの弟子アンデレともう一人の弟子がイエス様の「来なさい。そうすれば分かる」という言葉に従ってイエス様の弟子になり、その後にペトロもアンデレに連れられてイエス様のところに行って弟子になったと記しています。

この違いは、有力な説によると、福音書を書く頃に収集したイエス様に関する伝承に2つの異なったものがあったからだとされています。共観福音書はQ資料(イエス様語録)とマルコが収集したイエス様に関する伝承を元にして書かれたと考えられていて、ヨハネ福音書は奇跡伝承や独自の口頭伝承を元にしたと考えられています。

福音書は記述が異なっていても福音を伝えるという目的においては違いはありません。弟子の召命において、共観福音書は何よりもイエス様の呼びかけに対する無条件の服従と献身であることを示しています。ヨハネ福音書は弟子になるとはイエス様がどの様なお方であるかを正しく知ること、そしてイエス様のところに留まることであると教えています。私たちはこの両方がイエス様の弟子(キリスト者)になることだということを知るのです。