牧師室より「野の花」

―野の花―
イエス様はガリラヤ湖畔で「野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。・・・」思い悩むな・・と諭されました。一部聖書ではこの野の花を百合と表現していますが、本当は何の花なのか議論が続いています。百合はガリラヤの野では目につくありふれた花ではないからです。 この「野の花」について、多数説としてアネモネではないかと考えられています。アネモネはこの地が原産の球根植物で、ガリラヤ湖畔に大変多い花であるからです。イエス様は人々がよく理解出来るようにと、目の前に咲いていたアネモネを指して話をされたのでしょうか。ガリラヤ湖畔には他にカミツレ、アザミ、ヒナゲシ、シクラメンなどの花が多く目につきます。「野の花」は一種類ではなく、これらいくつかの種類の花を指していたのかも知れません。
 豪雨、台風、震災で多くの地が損壊を受け、困難を強いられている方々が多くおられます。それらの地域が回復され、野の花が咲き乱れることを願い、またたくさんの野の花を、敬老祝福に添えたいと願いつつ。