8月28日牧師室より

9月第3月曜日は「敬老の日」の祝日です。これは1966年に「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」として設けられました。この祝日は1963年に制定された老人福祉法を受けて制定された経緯があります。老人福祉法第5条には「国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活の向上に努める意欲を促すため、老人の日及び老人週間を設ける」と書かれています。世界でこれを祝日に制定している国は日本だけです。特別な祝日として世界に誇れるものだと思います。

老人には尊厳があります(箴20:29)。御言葉に養われた人は年老いても主が示された道から逸れることがないでしょう(箴22:6)。よく知られており愛されている御言葉「老人は夢を見る」(使徒2:17、ヨエル3:1)のように、死を待つ日々ではなく主の到来を夢に見て日々を送ります。

私たちはこの御言葉のように、今まで生きてきたことを感謝し、これからも夢を見つつ前向きに生きることを確認して、この日を祝いたいと思います。国連世界保健機関(WHO)の定義では65歳以上の人を高齢者としていますので私も老人です。老人はいろいろなことを超越した超人です(晴佐久神父提唱の言葉)。私たちが夢を見て生きているならば、若い人たちは敬老の日だからという理由ではなく、その生き方を見て敬うことでしょう。