10月2日牧師室より

チャペルコンサートの定員を40人としたのでお断りしなければならなくなるかもと心配していましたが、まだ10人ほど余裕があります。予約が面倒という思いや個人情報を知られたくないといった思いがあるから申込を躊躇されているのかもしれません。あるいは世界平和統一家庭連合(旧:世界基督教統一神霊協会)がらみの元首相の銃撃死事件によって人々の間に宗教不信や宗教嫌いが広がっているためかもしれません。しかし空しいものを信じて生きていくのは大変なことです。コンサートをきっかけに福音を聞いて啓示を受け、安心の人生を歩んで欲しいと願います。

私は改めて今年度の聖句「御言葉を宣べ伝えなさい。折が良くても悪くても励みなさい」(Ⅱテモ4:2)という御言葉を調べてみました。「励みなさい」というのは原典では「そばに立ちなさい」という言葉です。そうするとこの命令は、御言葉のそばに立ち隣人のそばに立つことだ、ということに思い至りました。「励む」というと一所懸命努力するイメージがありますが、「そばに立つ」であれば普段の会話の中に神さまへの感謝や主への信頼が顔をのぞかせるようなもので良いということです。チラシや教会案内を手渡すだけでも御言葉を宣べ伝えることなのだと思います。人々を見て宗教不信に振り回され恥ずかしがったり申し訳なさそうに行うのではなく、自分が生かされている神さまを見上げて行えばよいのです。私たちが他者の目に輝いて見えるのであれば、それは神さまの栄光が私たちをそのようにしてくださっています。