12月4日牧師室より

12月8日は日米開戦を覚える日です。今から81年前の1941年に当時の大日本帝国がアメリカ合衆国に宣戦を布告し、1945年8月15日に日本は壊滅的な打撃を受け、日本だけで数百万人が犠牲となって降伏しました。私が小中学生の頃は先生に戦争体験のある人が多くいて、「戦争は絶対にいかん。」と事あるごとに教えていました。当時は戦勝国にも「戦争はこりごりだ」という思いが広がっていたそうです。

「彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず、もはや戦うことを学ばない。」(イザヤ2:4)の御言葉は国連本部の建物に掲げられており、旧ソ連は1959年にこの聖句を題材にしたブロンズ像を国連に寄贈しました。これは男性が一方の手にハンマーを持ち、もう片方の手には剣を持って、それを鋤の刃に作り変えている像です。

しかし世界が一致してコロナ感染症と闘わなければならない時に、超大国が独裁色を強め、隣国に攻め入ったり、覇権を誇示するようになりました。しかしながら世界の国が軍拡を進めるとどのようになるかは先の第二次世界大戦が教えています。

闇が深まる時にこそ光は輝きを増します。「暗闇に住む民は大きな光を見ました」(マタ4:16)。私たちは闇が広がることを恐れるのではなく、その光に向かって歩まなければならないし歩むことができます。クリスマスはその光の想起です。