9月17日牧師室より

9月14日(木)に教会で渡辺啓子姉の葬送式が行われ、ご家族と教会員が会して神を讃え、啓子姉との地上でのお別れの時を持ちました。私は啓子姉の愛唱聖句であるマタイによる福音書25章40節のイエス様の言葉「はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」と啓子姉の生き様を思い巡らし、神さまに仕えた人生を歩まれた啓子姉のことを証しして神を讃えました。

啓子姉は戦中の1939年に朝鮮半島でキリスト者の両親の家庭に生まれ、お父さんの仕事で満州に行き、そこで終戦を迎えました。戦後の満州からの引き揚げは大変過酷なものであったと思います。その幼児体験と両親から受け継いだ信仰とによって、啓子姉は小さい人々に仕える生き方を志したのだと思います。ご自宅で、地域で、教会で奉仕なさいました。得意の英語を活かして遊びながら英語を覚えるラボ活動や来日外国人に日本語を教える日本語教師として奉仕をなさり、1992年にバングラディッシュスタディツアーに参加したのをきっかけに現地での日本語教育や品物を日本に紹介する奉仕を通じてバングラディッシュの人々に仕えました。

前任の小林久美牧師のメールには啓子さんと夫の和久さんはZOOMで礼拝に参加する時にはいつも数十分前から服を着替えて待っておられたことや、愛餐会ではいつも美味しいお菓子を作って持ってきてくださったことが書かれていました。

私たちも篤い信仰をお持ちだった啓子姉の後に続き小さき人々に仕える者にならせていただきたいと願います。