讃美歌21の243「闇は深まり」、273「この聖き夜に」を作詞したドイツの作家であり詩人だったヨッヘン・クレッパーは妻がユダヤ人だったため、ナチスの強制収容所へ妻と子が送られることが明らかとなったとき、3人で自死した人として記憶されています。自死を選んだクレッパーはしかし、「私たちの救い主キリストは自分の罪と弱さをすべて知っていてくださる」と書きイエス・キリストの贖いを信じていました。
243番では、「闇は深まり、夜明けは近し」と歌います。また273番では「この聖き夜にわれらに代わりて、苦しみを負うため、御子は生まれたもう。」と歌います。彼は闇や絶望の先に希望を見ていました。
彼の詩に次のようなものがあります。
わたしを脅かす、すべての夜において、
なお、いつも、あなたの星が現れます。
そしてそれは求めます、主よ、
あなたがお命じになったので、
あなたの天使が、こんなにも近くで、
わたしに仕えてくれるのです。
いかなる困難の中でも、
あなたがその力強い御言葉を
送ってくださいましたことを
知っています。
彼は眠れない夜にあの希望の星が現れると歌います。私たちにもあの希望の星が現れ私たちを照らしてくれるのです。私たちが向かう本国への道は照らされています。