私たちが礼拝の中で唱える「使徒信条」はキリスト者の信仰を簡潔に表しています。言い伝えによると十二使徒がイエス様の派遣の言葉(マタイ福音書28:19)に従って宣教に遣わされる前にそれぞれ一箇条づつ信じるところを持ち寄って出来上がったと言われています。
使徒信条の中に「私は体のよみがえり、永遠の命を信じます」という一文があります。神さまは永遠の命と復活を与えてくださいます。このように信じる根拠はイエス様が復活して弟子たちの前に現れた時に体を伴っていたからです(ルカ福音書24:39-43)。
復活のイエス様が現れた時、弟子たちはイエス様を体のない亡霊だと思ったと記されています(ルカ24:37)。イエス様時代のユダヤにもギリシア風の霊魂不滅の思想があって弟子たちが勘違いしたと考えられます。そのような弟子たちにイエス様は手と足を見せ、更に魚を食べて見せました。これはイエス様が体を伴って復活したことを示します。
霊魂の不滅では「あがなわれる」ことはありません。しかし神は私たちをあがない創造されたときの姿によみがえらせてくださいます。ですから私たちは罪を犯す存在であり不完全な者ですけれども、生きることに落胆したり絶望する必要はありません。
「わたしたちは洗礼によってキリストと共に葬られ、その死にあずかるものとなりました。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中から復活させられたように、わたしたちも新しい命に生きるためなのです。」(ローマの信徒への手紙6:4)