牧師エッセイ 「レンテンローズ」

 教会堂の外周には、たくさんの草花が植えられています。冬の日には、私たちの教会ではマルタの会の方々がヒバ刈りをしてくださり、それらを使って、クリスマスリースを作ってくださることは、感謝なことです。
 今年は先週の水曜日、3月1日が「灰の水曜日」で、レント(受難節)に入りましたが、この季節、教会の外周で花を咲かせているのは、レンテンローズです。
 レンテンローズは、クリスマスローズの一種ですが、クリスマスの頃に咲く花がヘレボルス・ニゲルで、春咲きのものはヘレボルス・オリエンタリスと呼ばれ、イギリスでは春咲きのオリエンタリスをレンテンローズと呼んでいます。それは、レント(受難節)の時期に咲くから、なのだそうです。
 レンテンローズの花はうつむき加減。悔い改めを表す紫の色のものが多く、その花は神の御前に悔い改めの心で頭を垂れている姿に似ているように見えます。
 この花の咲く時、ひとりの姉妹が罪の赦しと、悔い改めの洗礼を受けられることを感謝します。