牧師室より「虹の契約」

 先の見えない新型コロナ・ウィルスの問題です。何人かの方から、このようなことを信仰に於いて、どう理解をしたらよいのだろう?と問われました。非常に難しい問い掛けです。
 聖書が語る人間の歴史は罪によって神と共に生きられなくなった人間の罪の歴史です。しかし、愛の神は、人間を愛されるが故に救いの計画をもって世に臨んでおられます。罪のこの世にはさまざまなことが起こりますが、すべては「神の救いの計画」の中にあることを信じること、このことが大切なのではないか、今そのことを強く思っています。
 3月11日、東日本大震災から数えて9年目の日、被災された東北の各地で虹が出たというニュースがありました。多くの犠牲者のあった宮城県名取市では、震災の起こったのとほぼ同じ時間に、大きな美しい虹が掛かったという報道と共に、美しい、私の肉眼では見たことが無いような虹の写真を見ました。主なる神は、ノアの洪水が起こった後、「虹の契約」を語られました。「代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。」(創世記9:12,13)と。
多くの祈りが献げられたこの日、神はこの契約を心に留められた、そのことを思い、神の救いの計画に思いに思いを馳せました。