10月30日牧師室より

季刊誌「風」が発行されました。多くの方に寄稿していただき有難うございました。一足先に私は原稿を読ませていただきました。それぞれの方が神さまへの思いや信仰を文字にしてくださいました。この季刊誌「風」は信仰の証であるとともに、主を信じて生きる人々の交わりを深めることに用いられています。それぞれの人に与えられた恵みは教会に集うすべての人の恵みとして分かち合われるのです。

パウロは「わたしたちは、与えられた恵みによって、それぞれ異なった賜物を持っています」とローマの信徒への手紙に書いています(12章6節)。賜物はカリスマです。私たちは特別な人を「あの人にはカリスマがある」と表現しますが、実は私たち一人ひとりが恵みによってカリスマを持っているのです。それは人にひけらかすようなものではありませんが、隠すようなものでもありません。愛唱讃美歌や聖句に込められた思いにもこの恵みが語られていることを知ることができました。

私たちの集まりは週に1度、1時間だけのものではありません。それぞれの人が置かれた場所で主に従っていく人生を皆で共有していると言っても過言ではありません。主と共に人生の旅路を進む神の民の群れです。

「主の愛に 日々甦る命にて 天翔けゆかん 鷲の如くに」(千葉温)。神の民はこの短歌のように進んでいくのであります。