6月4日牧師室より

今日(聖霊降臨節第2主日)は三位一体主日です。これは「父なる神と子なるキリストと聖霊はそれぞれ別のお方でありながら唯一の神である」というキリスト教会の信仰に基づいています。この主日は8~9世紀から祝われ始め14世紀に全ての教会の祝日となりました。

父なる神は宇宙万物を創造され、すべてを支配される全能のお方です。創世記1章の冒頭に神、霊、言という言葉が書かれています。2~3世紀の教父(教会の父)たちはこの言葉によってイエス様が神であることに導かれました。

子なるイエス・キリストは私たちと全く同じ人間ですが、同時に神の独り子です。私たちを罪から救うために父なる神から遣わされました。神を父と呼び、父からの大切な使命を果たすためにご自分の生涯をささげ、復活され、そして天に上げられました。このお名前によってのみ、私たちは救われます。

聖霊はイエス様の救いのわざを続けるために遣わされ、教会を生きたものとしてくださいます。私たちの内にあって私たちを神の無償の愛の交わりに招き入れてくださいます。

この父と子と聖霊の三位一体の神が私たちを充実した人生に導き、私たちが共に助け合い支え合うようにしてくださいます。イエス様は「信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」(ヨハ20:27)と言われました。不条理で不確実な世にあって、信じることの幸いを感謝したいと思います。