2月11日牧師室より

来る2月14日(水)は「灰の水曜日」で、この日から受難節が始まります。従って今日の主日が降誕節の最後の主日です。この降誕節の期間は主のご降誕からエルサレムに向かうまでのイエス様の足跡をたどります。今年の教会暦ではマタイによる福音書に従いながら、公現、宣教開始、弟子召命、癒しの業、ガリラヤ伝道の出来事を通して主の足跡を辿ってきました。

聖書はイエス様の幼時の頃のことを僅かしか記していません(マタイ2:22-23、ルカ2:39-52)。正典(聖書)とはならなかった文書に外典と呼ばれる文書があり、その中に幼時のイエス様のことを記しているものがあります。正典は礼拝で神の言葉として読まれますが、外典やその他の文書は礼拝では読まれないという違いがあります。外典の『トマスによるイエスの幼児物語』には、5歳の時に泥で作った12羽の鳥に「行け」と言うと飛んでいったとか、8歳の時に一粒の麦を蒔いて100コル(約40トン)もの収穫を得たとか、12歳の時には屋根から落ちて死んだ友達を甦らせたといった奇跡が記されていて、当時(2世紀後半)の人々がイエス様をどのように理解していたかが推測できます。

今週水曜日(2月14日)からの受難節ではイエス様の救い主としてのお働きを思い起こし、悔い改めて(神に立ち帰って)救われたことを感謝する機会にしたいと思います。