3月17日牧師室より

平和とは日常の何気ない出来事が何の不安もなくできることではないかということを思い出させる文章に出会いました。親しい人と会話を楽しむ、美味しい食べ物を食べる、といった何気ないことができる日常を大切にしたいものです。ロシアのウクライナ侵攻2年の節目に、ある新聞に『戦禍で生まれた言葉たち…』という文章が載りました。

 

<ココア>

あちら側の世界に何があるのかは、知りようがありません。けれど、何かがあるとしたら、それは世界一美味しいココアに違いないでしょう。

 

この言葉は西部のリビウ駅で、避難してきた人々に飲み物や食べ物を配った女性が語った言葉だそうです。2022年4月8日にウクライナ東部のクラマトルスク駅にミサイルが着弾し、避難民50人以上が亡くなりました。この女性はリビウにたどり着けずに亡くなった人々のことを思い、この言葉を語ったそうです。

一杯のココアに平和を思う人々がいることに心が痛みます。イエス様は「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ5:9)と言われました。私たちには戦争を止めさせるような力はありませんが、それでもなお、私たちは平和を求め、祈り続けなければなりません。一杯の飲物を飲むたびに平和への思いを強くしたいと思います。