6月5日牧師室より

私は趣味でフルートを吹いています。20代の頃に楽器を譲ってもらって、たまに吹いていましたが、50歳になって本格的にレッスンを始めました。音楽は心を癒してくれます。

本日のミニコンサートの曲は聖書や讃美歌に関係するものを選びました。1曲目の「アヴェ・マリア」は「おめでとう、マリア」という意味です。天使ガブリエルはマリアにイエス様の受胎を告げる時、「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる」(ルカ1:28)と呼びかけました。グノー、ロッシーニ、シューベルト、ブルックナーなど多くの作曲家がこの聖句に刺激を受け作曲しました。カッチーニのものは1970年頃に作曲された比較的新しい曲で、美しいメロディーです。

讃美歌21の493番「いつくしみ深き」の作詞者スクライヴンは婚約者を結婚式前に不慮の死で亡くしました。「イエス様は慈しみによって私たちの憂いを取り去り、弱さを負ってくださる」という祈りと平安に満ちた讃美歌です。

「ロンドンデリー」はアイルランド民謡です。これに松平惟太郎(これたろう)が1955年に「この世の波風騒ぎ」という歌詞をつけて讃美歌2編157番として納められました。「この世の波風が激しく騒ぎ立ちました。言うに言えぬ嘆きも無いわけではありません。それでも神の御前に共に集まり祈り賛美します。」という意味の歌詞です。