牧師室より「灰の水曜日」

 今週の水曜日は「灰の水曜日(Ash Wednesday)」。この日から数えて46日(日曜日を除くと40日)を、受難節(四旬節)と言い、イエス・キリストの十字架への苦難を思い、自らの罪を悔い改めつつ過ごす時です。初代教会では、イースターが洗礼の時となっており、イースターに向けての心の備えをする時でもありました。
 灰の水曜日には、前年の棕櫚の主日(イースターの一週間前の日曜日)に飾った棕櫚を保存しておいて、それを燃やした灰を悔い改めのしるしとして額につけるなど、象徴的な行事を行う教会もあります。
 もし、ご自宅などに棕櫚がある方は、棕櫚の主日にお持ちいただけたら、棕櫚の葉で十字架を作り、一年間保管をして、次の灰の水曜日には、それを燃やして灰とし、額につける、そのような祈りの時を持てると良いなと考えています。日が経つにつれ、色が変わって行く棕櫚の十字架も、なかなか味わい深いものです。