9月3日牧師室より

イエス様の父である神の名は十戒の第三戒に「あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。」(出20:7)というのがあるので、旧約聖書では神聖四文字YHWHで表し発音しませんでした。旧約の民はこれをアドナイ(主)と発音しました。

ところが神がご自分の名を語った箇所があります。出エジプト記3章14節に記されている「わたしはある。わたしはあるという者だ」という名です。名前が文章であるというのは、太郎や花子といった名前に慣れている私たちにはピンときませんが名前なのです。ヘブル語では「エヘイエ・アシェル・エヘイエ」と言います。エヘイエは存在が続いていることを表し、アシェルは関係代名詞ですから、意訳すると「私は存在しており存在し続ける」という意味になります。神はこの名によってご自分が存在の根源であることを示されました。神の名は神の本質を表す言葉であるということは驚きです。

そしてYHWHは近年、発音がヤハウェ(ヤーウェ)であると分かってきました。ヤハウェは「存在する」の三人称です。エヘイエが一人称であることに対応しています。まことに私たちが呼ぶお名前にふさわしいと思うのです。

そしてイエス様自身もご自分を「わたしである(私は存在する)」と名乗ることによって、三位一体の神であることをお示しになりました(マタ14:27、マコ6:50、ルカ24:39、ヨハ18:6ほか)。存在の根源を表す名を持つお方、このお方が私たちの主です。